◆ 最近の住宅は、快適性や省エネルギーの追求により高気密、高断熱の住居が主流になってきています。冷暖房により年間を通じ一定の室温で暮らせるようになりましたが、一方で、室内で発生した水蒸気をうまく外に逃がせず、室内の湿度が高くなる傾向が見られます。その結果、ダニ、カビなどが増えて、それらを原因としたアレルギーも増えつつあります。今こそ、現代の住宅で健康に暮らすための住まいの知恵を身につけることが必要です。 |
ハウスメンテナーいくちゃんの 住まいの雑学コーナー 梅雨時の住まい 家の中から水蒸気を減らす方法 梅雨どきダニ・カビ退治方法 水を使う場所でのカビ対策 夏は除湿、冬は換気 住まい方の注意点 ダ ニ カ ビ PART1 住まいの換気、結露防止快適な住まいの知恵 空気中の水蒸気と湿度 換気について 外気の状況 結露とは カビダニの研修会に参加して |
【結露と二重ガラスの関係】 |
◆梅雨時の住まい◆ |
うっとおしい梅雨は、カビにとっては大好きな季節です。カビが発生する条件は、 住居の中のカビ発生を防ぐためには、水を使うと所と使わないところに分けて対策を行いましょう。 栄養源になるものを取り除く事と,水分を断ち切る。(水にぬれたらこまめに拭き取る、水蒸気を追い出す)こと。そして、カビの量を減らす事です。付近の流し台には食べ物や汁の飛沫。浴室には赤や石鹸カスが付着します。いずれもカビにとっては栄養源になりやすい有機物で、量が多いほどカビが早く育ちます。できるだけ早く取り除きましょう。ぬれた状態が長く続くほどカビは繁殖しやすくなりますので,拭き取れる箇所はなるべく拭き取って水を残さない事が大切です。マンションなどの浴室などは、タオルで水分を拭き取ってから換気扇を回すと早く乾燥してカビが生えにくくなります。 水を使用しない住居スペースと収納スペースでは湿気のコントロールが効果的です。こうした場所にはもともと水がありませんので、カビが育つために必要な水分は空気が供給します。夏は空気中に含まれる水分も多く、換気しても室内の水分量を減らす事が困難です。クーラーは、室温を低下させると共に除湿もしますから、温度も、湿度も高い時期にはクーラーの使用が効果的です。収納スペースで押し入れの湿気を取る小物がいろりろありますが、湿度をコントロールする手段としてはあまりお勧めできません。天気のいい日は、両側の窓を開け、空気の通り道を作りましょう。また、掃除をこまめにする事も大切です。ホコリがたまると水分に付着し、カビが発生しやすくなります。 |
◆家の中から水蒸気を減らす方法◆水蒸気は、結露を発生させ、ダニ、カビが繁殖する原因となります。今回は、家の中の水蒸気を減らす方法を具体的にお話しします。 |
◆夏は除湿、冬は換気◆ ◆住まい方の注意点◆ 私たちは、今まで開放型の住宅で外気と室内空気の温湿度があまり違わない生活になじんできたため、鉄筋コンクリート造りのような気密性の高い住宅になっても、昔のままの住まい方をしてしまうことが多いのではないでしょうか。今一度住まい方を見直してみましょう。 |
梅雨どきダニ・カビ退治法しとしと、ジメジメ、湿気が多い梅雨どきは、住まいの環境が悪化する季節。ダニの被害は夏場に集中し、カビは年中発生するようになった。アレルギーの原因ともなるこれらハウスダストを減らすには、梅雨明けの大掃除が効果的だ。これからの時期を快適に過ごす秘けつを、インタ−ネットなどでダニ、カビ対策を提示している名古屋市東保健所生活環境課の湯浅典久さんに聞いた。 |
★ダ ニ★人体に害を及ぼすダニの代表は、刺されるとかゆくなるツメダニ、ぜんそくやアレルギ−性鼻炎などの原因になるヒョウヒダニだ。フケや食べ物のかす、カビなどを食べ、どこの家にもじゅうたんや畳、布団にたくさんおり、普段はおとなしくしている。ただ、温度が25〜28度、湿度が75〜85%になると繁殖に最適の条件がそろい、大発生する可能性がある。それはちょうど日本の夏の気候に一致し、かゆみの被害は八、九月に集中する。 |
★カ ビ★冷暖房器具やアルミサッシの普及で住宅の気密性が高まり、室内一年中カビが発生しやすい条件が整うようになった。湿気の多い夏場はもちろん、冬も室内外の温度差で窓や壁に生じる結露がカビ発生の原因になっている。 |
健康室内環境カウンセラー養成講座 PART1 秦 郁次郎 結露 ★結露の問題点★ 結露は住宅の寿命や住宅の性能を落すと共に健康に影響の有るカビやダニの発生につながる。 結露とは 自然界の仕組みで水が蒸気熱で水蒸気になり空気中の水分と成る、この空気中の水分が持ち切れなくなった時に固体の表面に水滴として現れたものを、結露と言う。 ★住宅の結露★ 住宅の結露は冬型結露と夏型結露に分けることが出来る。 冬型結露は水分の発生源が住宅内に有り結露の総数量は発生量を上回ることは無い。 夏型結露は水分の発生源が住宅外に有り結露の総量は無限大で有る。 特長は冬型結露は内部結露を起すが夏型結露は内部結露を起さない。 ★結露発生のメカニズム★ 空気中に水分を持っていることが条件(空気中に水分が無ければ結露は発生しない) 空気中の水分量が一定でも温度差により持ちきれる量が変わる、温度が上がれば多く含めるが温度が下がれば含むことの出来る量が小さく成る。 水分を含んだ空気の温度を下げると含みきれず水分が水滴と変わった結果を結露と言う。 ★定番方結露と対策★ 通常何処の家庭でも経験する冬型結露は朝方発生する、先ほどの発生メカニズムで説明のように起床と同時に暖房で部屋の温度を上昇させ、部屋の温度の上昇で空気中の水分を持ちきれる量が大きくなり空気中が乾燥状態となると同時に温度が気化熱と成り室内の湿気(調湿建材など)を水蒸気とします、これと同時に色々な物からも水蒸気が上がり(人・炊事・洗濯・風呂残り湯・燃焼型暖房機)空気中の水分と成っています、夕方から特に人も増え炊事と入浴で空気中の水分量は上がって行きます。ここで就寝の時に暖房を止め室内温度は下降し水分の含める量は小さく成り多くある水分は有り含みきれなく成り含みきれなく成った水分は冷たい所から順番に結露を始めます、朝方ガラスに結露するのはこのような仕組みです。対策は暖房を切ると同時に外気と入換水分量の少ない空気を室内に入れることです。決してガラスに結露するからと言う解決策で二重ガラスにしないで下さい結露優先順位が換わり押入れ等に行く可能性が有りますので注意する必要がある。 ★良くある間違い(部屋別温度差時加湿器編)★ 良く失敗するのが冬の暖房と加湿です、部屋が複数有り一部の部屋の温度を上げ空気が乾燥するからと加湿機を多用することが良くあります。しかしこの場合この部屋の湿度は一定以上は上がりません何故かと言うと、これは暖房の掛けてない部屋にも水蒸気は一定となり暖房の掛けていない部屋の湿度が上がり冷たい壁や押入れで空気が冷やされ結露として水分が水に変わっているからです。これでは暖房の掛かっていない所に結露さす為に加湿器を使用していると言っても過言ではありません。対策方法は全部屋を暖房し部屋別温度差を少なくすれば、少しの加湿で十分に湿度を上げる事が出来ます。 |
◆空気中の水蒸気と湿度◆
空気中の水蒸気で最も間違いやすいのは、水蒸気の量が多い=湿った感じになると考えてしまうことです。例えば、 |
夕方になると洗濯物が乾かなくなり、逆に湿ってくるのは、水蒸気の量が多くなるのではなく、水蒸気量は変わらなくても温度が下がって相対湿度が上昇したために湿ってくるのです。 水蒸気の大きさは、約10万分の4ミリメートルといわれており、酸素や窒素の原子よりも小さく、決して人の目に見えるものではありません。よく、湯気を見て水蒸気と勘違いしますが、湯気は水滴であって水蒸気ではありません。地球上の空気はすべて水蒸気を含んでいます。そして、空気は温度が低いほど少ししか水蒸気を含むことができず、高くなるほどたくさんの水蒸気を含むことができます。ある温度の空気が含むことができる最大の水蒸気の量を「飽和水蒸気量」といい、これ以上の水蒸気は水となって現れることになります。 |
◆換気について◆
換気がうまくできないと、燃焼器具から発生する有毒ガスが室内に充満したり、湿気がこもりダニ、カビが発生しやすくなります。 |
◆外気の状況◆
名古屋の外気の状況を見てみますと、年間を通じ同じような平均湿度を示しますが、月により平均温度が違うので、実際に空気中に含まれる水蒸気量は冬期に一番に減少しているのがわかります。 |
◆結露とは◆
暖かい湿った空気が流れていき、壁や窓ガラスなど冷たい面に接すると、そこで空気は冷やされます。そして、含むことができる水蒸気の量が減り、含みきれなくなった空気中の水分がその面で水滴に変わります。これが結露です。 |
◆カビダニの 研修会に参加して◆ 1月18日木曜日、岡山商工会議所で東京都立衛生研究所の主任研究員「吉川翠先生」の研修会が午後3時よりありました。まずはじめに昔のエピソードで、畳屋さんの講演会など畳屋さんの目が怖くて講演会終了後逃げるように帰っていったそうです。と言うのも世界で初めてツメダニが人を刺すことを発見した人で、昔はダニの被害も多く、夏は大変だったそうです。今年は、ダニの被害の報告も少なかった反面、食品の異物混入で大変だったそうです。この講習会で得た最新情報を御話します。最近はダニ層が変わり人を刺すツメダニが激減し、チリダニが多いそうです。チリダニは人を刺しませんがアレルギーの原因になります。お気をつけください。 |
◆ハウスメンテナーいくちゃんより◆ ◆知って得する豆知識 PART1 カビの発生条件 |
広島の畳屋 和ごころ工房 |